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南総里見八犬伝を訪ねて

 曲亭馬琴の【南総里見八犬伝】といえば日本が誇る古典伝奇小説。戦国時代、領主里見義実のむすめ伏姫は、敵将の首を挙げた飼い犬の八房と夫婦になり山中に隠れ住む。しかし身に覚えなく身籠もったため姫は自害。その体から文字が浮き出た八つの玉が飛び出し、散り散りに飛び去った。姫の許婚であった金碗大輔は僧侶となって、その玉を探す旅に出る。やがて関東各地に、名字に犬を持ち、体に玉と同じ[仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌]が浮き出ている若者たちが現れた......。という、九十八巻百六冊にも及ぶ大長編スペクタクル!

 その伏姫が隠れ住んでいたという伝説の洞窟(籠穴・こもりあな)が実際に、安房国(千葉県南部)南房総の冨山中腹にあります。

 入口も中も狭くて低いので、美女ひとりと犬一匹で暮らすのは大変そうですけどね。奥には、物語の八文字が彫られた石の球があります。ハイキング向きの気軽な山ですので、御縁があったら立ち寄って、話のタネにご覧下さい。近くには八房が眠る「犬塚」までもあるので、この物語を実話だと信じている子供も多いようです(笑)

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